法律の施行などによって、2019年に注目された社会問題の一つであるコンビニの「食品ロス」。
中でも毎年、年末から2月にかけて季節ものの商品が大量に並ぶことで、
まるで食品ロスの象徴かのように見なされてしまうのが「コンビニエンスストア」
(以下、コンビニ)だろう。
果たして、その実態はどうなっているのか。
同業界を知り尽くした小売-物流専門家・渡辺広明氏から現状を聞き、
業界内の食品ロスの根源や解決方法を探りました。
〈引用・コンビニが変われば世界が変わる!コンビニ食品ロスと解決策|EMIRA〉
このように最近話題となっているコンビニの食品ロス問題ですが
EMARIさんも危機視を持たれるようになるほど、コンビニ食品ロス問題が社会的問題と
なっている世の中になってきています。
そこで今回は、コンビニの食品ロスの現状やどうして問題視されているのかなどの原因、
ロスの削減と解決策などを詳しく調べましたので、記事として書き記していきたいと思います。
ぜひ参考にしていただけると幸いです。
コンビニの食品ロスの現状について
コンビニでは、1店舗あたり、1日に10~15キロ程度の食品を廃棄していています。
累計すると年間では約20~30万トンの食品ロスがコンビニで発生していることになります。
これは日本全体の食品ロスのうち約3〜5%を占めると考えられています。
工場での廃棄も含めると、たくさんの“もったいない”が生まれてしまっているのは間違いありません。
コンビニではPOS(Point of sales)やカードデータなど、様々なデータを駆使して
単品の販売率などで廃棄率のチェックが出来るものの、
消費者の自分でも理解出来ない突発的な購買行動を予測するのは
難しく、分析は困難を極めています。
AI(人工知能)を活用し分析しても、廃棄をゼロに近づける事は不可能に近いとも
言われているのです。
ちなみに、カードデータからは、商品の購買リピート率でロイヤルユーザーの特性などは
分析出来ますが、商品開発には本質的にあまり活用出来ておらず、カード分析から生まれ、
ヒットした新商品の実例も無いに等しいです。
コンビニの食品ロスの主な原因とは?
コンビニの食品ロスが起こる原因には主に「家庭・外食での食べ残し」や「腐敗やカビの発生」、「お店での売れ残り」などが挙げられます。「食べ残し」や「売れ残り」という原因から、供給される量に対して消費量が少なく、食品が余ってしまっている状況がわかります。
食料は、人口が多く、収入があり、消費が多く見込まれる先進国の方へどうしても供給量が偏ってしまうため、食料が余ってしまう国と、食料が足りない国が発生してしまうのです。
世界で特に食品ロスが多く発生している地域はどこなのかを紹介してきたいと思います。
「1人あたりの食品ロスと廃棄量」を地域ごとに比較した調査では、最も多い地域が「北アメリカ・オセアニア」、次に多いのが「ヨーロッパ」、そして「アジア・先進工業地域」と続きます。
これらの地域は途上国に比べ、消費段階での食品ロスの割合が高いことが分かっています。
一方、途上国にも食品ロスが発生しないわけではありません。
途上国においては、生産から小売に至る段階での食品ロスの割合が高い現状があります。
地域によって食品ロスの原因は違うため、それぞれに合った対策を考えていく必要があります。
コンビニの食品ロスの削減と解決策について
2019年の24時間営業から端を発するコンビニ問題をきっかけに、
経済産業省の「新たなコンビニのあり方検討会」からの報告書によると食品ロスの取り組みは、「廃棄の取り扱いについて、現行の手法を見直すことも検討に値するのではないかと考えらえる。
さらに、各店舗における見切り販売など、加盟店の積極的な創意工夫を促すことに本部が取り組むことも期待される。
コンビニ本部、加盟店、消費者にとってのインセンティブが適切に働くことで、
食品廃棄の削減を実現する仕組みの構築が重要である」「新たなコンビニのあり方検討会」〈引用・経済産業省、2020年2月〉
との見解が出されて、各コンビニでは様々な取り組みをスタートしました。
他にも様々な企業がフードロスに対する政策を行っています。
食品ロスをなくそう!
●買い過ぎない ●作り過ぎない ●もったいないを意識しよう
日本では一人当たり毎日おにぎりを約 1 個分の食べ物が捨てられています。(政府広報
〈引用:は政府広報消費者庁〉
消費者庁の広告に掲載されていた文章です。
YouTube 東京都公式チャンネル「食品ロスを考えよう【3分版】
廃棄大国とも言われるほど、食品の年間廃棄量が多い日本。
2019年5月に『食品ロス削減推進法』が成立しましたが、まだまだスタート地点であり、今後どれほどのスピードで食品ロスが解決されていくのかはわかりません。
・買いすぎない
・使い切る
・食べきる
食品ロス削減には、わたしたち消費者1人1人の「もったいない」という気持ちが不可欠なのです。
皆さんも意識を高くして日々行動していきましょう。
まとめ
食料は、人口が多く、収入があり、消費が多く見込まれる先進国の方へ
どうしても供給量が偏ってしまうため、食料が余ってしまう国と、食料が足りない国が
発生してしまうのです。
買いすぎない、使い切る、食べきる
食品ロス削減には、わたしたち消費者1人1人の「もったいない」という気持ちが不可欠なのです。
皆さんも意識を高くして日々行動していきましょう。