日本人にとって馴染みの深い魚の1種でもある「タラ」。
タラは、フランスやイギリスやスペイン・ポルトガルなどのヨーロッパをはじめ世界中多くの国でたくさん食べられている魚です。
また、身が雪のように白いことから、漢字では「鱈」と書きます。
タラは、全長が1mもある大きな魚のために、スーパーなどではまるごと1匹で売られるよりも、切り身で売られることが多いです。
海底に住んでいる生物を、貪欲に食べる魚であることから、「たらふく食べた」という表現ができたとも言われています。
タラは、味が淡白でクセがないので、和食洋食中華をはじめ、さまざまな調理法に合います。
日本では、一般にタラという場合は「まだら」を指します。
冬が旬のタラを使った簡単人気料理も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
タラの旬と産地
最近はスーパーなどで一年中目にすることも多くなってきたタラですが、一般的に、タラの旬は12月〜2月ごろと言われています。
タラは、北洋漁業が中心の魚です。
日本においては北海道が主な産地であり、次いで宮城県や青森県などとなっています。
また、タラは脂質の含有量が1%以下と非常に少なく、クセのない淡白な白身魚です。
なので、赤ちゃんの離乳食や高齢者の食事にもよく使われています。
また脂肪分が少ないため、ダイエットなどの体重コントロールに気を遣っている方にもおすすめの食材です。
調理のポイントは?
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スーパーなどで売られている、タラの切り身を選ぶ時は、身がふっくらとしているものが美味しいとされています。
また皮目に光沢があるもの、加えて身が淡いピンク色であり透明感があるものが新鮮なので、是非参考にしてくださいね。
次に調理する時のポイントですが、タラの身はとても火が通りやすく、またくずれやすいのが特徴です。
ですので、例えば鍋物にするときは、食べる直前にサッと加熱する程度が最適です。
また汁物やバター焼き、ムニエルなどにもよく合います。
ただし、タラは大変傷みやすいため、生食には不向きです。
必ず加熱調理をして召し上がってくださいね!
おすすめレシピ
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タラと春雨のスープ煮
4人前
タラの切り身(真タラ) 2枚
シイタケ 4枚
生姜 10g
あさり 100g
春雨 80g
[スープ]
水 1リットル
酒 大さじ1
鶏がらスープの素 大さじ1
塩 少々
粗挽き黒こしょう 適量
刻み青ねぎ
【作り方】
①タラはブツ切りで4等分、しいたけは石づきを落として食べやすい厚さに切っておく。
生姜は千切りにしておく
②鍋に水と砂抜きしたあさりとしいたけを入れ蓋をして弱火にかける。
③沸騰したら、タラと酒、ガラスープの素、生姜を加える。
④春雨を入れる。
5分程度火にかけ、煮えたら完成。
塩タラのおろしポン酢
4人前
タラ (塩ダラ) 4切れ
片栗粉 (まぶす用) 大さじ3
揚げ油 適量
[たれ]
ポン酢 100ml
大根おろし 100g
はちみつ 小さじ1
刻みねぎ 適量
【作り方】
①塩タラを3等分に切り、片栗粉をまぶす。
②フライパンに3cm程の油を注ぎ、180℃に熱する。
片栗粉をつけたタラを約4分程揚げ、油を切る。
③耐熱ボウルにたれの材料を入れて混ぜラップをかける。
500Wの電子レンジで50秒程加熱する。
④お皿にタラを盛り付け、タレ、刻みねぎをかけて完成。
タラのトマト煮
4人前
タラ(真タラ) 4切れ
塩 小さじ1
薄力粉 大さじ2
オリーブオイル 大さじ2
ニンニク 2片
玉ねぎ 中1個
しめじ 1パック
カットトマト缶 1缶
オリーブオイル 大さじ1
白ワイン 大さじ2
塩 小さじ1/2
黒こしょう 小さじ1/2
粉チーズ (仕上げ用) 大さじ2
【作り方】
①バットにタラを入れ、両面に塩をふり、ラップをかけて冷蔵庫で10〜15分おく。
②ニンニクはみじん切りに玉ねぎは薄切り、しめじは石づきをとっておく。
③タラを流水で洗い水気を切る。
両面に黒こしょう、薄力粉をまぶす。
④中火で熱したフライパンにオリーブオイルをひき、タラを両面きつね色になるまで焼き、取り出す。
⑤同じフライパンをキッチンペーパーで油を拭き取り、オリーブオイルをひき、ニンニクを入れ火にかけ香りがたつまで炒める
⑥玉ねぎを入れ、しんなりするまで炒めたらしめじカットトマト缶、白ワインを加えて中火でひと煮立ちさせる。
⑦タラを戻し入れ、塩、黒こしょうで味を調える。
火から下ろしお皿に盛って粉チーズ、パセリをかけて完成。
まとめ
一般に日本でタラという場合は「まだら」を指します。
国内では北海道が主な漁業地で、12月から2月ごろに旬を迎えます。
タラは鮮度が落ちやすいため、塩漬け加工された「塩タラ」も多く出回っており、こちらは一年を通して手に入れることができます。
ちなみに、タラの仲間である「すけとうだら」は、ちくわやかまぼこなどの練製品に多く使われます。
タラのお味は淡白でクセがなく、そのため様々な調理法で楽しむことができます。
これから旬をむかえるタラを、みなさんもたらふく召し上がってくださいね!!
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