当初交通事故として発表された後に、運転していた男が殺人容疑で逮捕されました。
真相は、弟が故意に事故を起こし、同乗していた実姉を殺害した殺人事件でした。
この悲惨な事件についてみていきます。
目次
高沢翔悟被告による実姉殺害の背景と経緯は
今回事件を起こした高沢翔悟被告(22)は、千葉県市原市で車を走行中、故意に速度を加速させながら電柱に衝突させるなどして、同乗していた実姉の絵里香さん(当時26)を殺害した疑いに問われています。
一見悲惨な事件ですが、初公判では本人も起訴内容を認め、両親も寛大な処分を望んでいるのです。
自分の娘でもある絵里花さんが殺害されたにもかかわらず、被告を厳しく非難するのではなく、むしろ寛大な処分まで求めていたとはどういうことでしょうか?
高沢被告は、両親と姉の絵里香さんと4人暮らしでした。
被告は高校卒業後、勤務していた工場を辞めると仕事はせず、祖母の介護や家事などをしていました。
一方、姉の絵里香さんは長年メンタルクリニックに通い、うつ病や発達障害の診断を受けていたようです。
事件が起きた2020年は仕事をしておらず、家に閉じこもる生活を続けていました。
家庭内で「死にたい」「殺してくれ」「なんで私を産んだの」などと頻繁に訴えを続ける絵里香さん。
その度に母親は落ち込み、それを高沢被告が慰めていたようです。
高沢翔悟被告の家族の証言と、今後の展開は
母親は、息子が犯した罪について問われると、殺害された姉に「良かったね」と語りかけ、次のように証言しました。
「殺人というのは私にはあまり腑に落ちません。翔悟本人も死にたい気持ちがあり、将来を悲観していました。絵里香も常々死にたいと言っていた。それを叶えたんだろうと、無理心中だと思う。
絵里香が亡くなったことはもちろん悲しいのは当たり前です。ただ、あれだけ(死を)望んでいたので、良かったねと言ってあげました。」
今後について、弁護側は「高沢被告は、犯行時うつ病により心神耗弱の状態で、価値のない自分と姉は生きているべきでないという狭い思考を抜け出すことが困難だった」と主張しています。
一方検察側は、犯行時被告が心神耗弱の状態だったことを認めた上で、大きく責任非難を低減させるものではないと指摘しています。
裁判は今後、刑事責任能力の程度などが争点となりますが、悲劇を生んだいびつな家族の形を、一般市民である裁判員がどう判断するかが大きく注目されています。
まとめ
・弟が実姉を殺害も、両親は同情
・本人も死を望んでいた?
・今後の司法展開に注目
あまりにも悲惨な事故が起こってしまいました。
起こした事実は決して消えることはありませんが、まさに「歪んだ家族の愛」だとすると、余りにも切ない状況ですが、亡くなった方には心よりご冥福をお祈りいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。