秋においしい野菜といったら、サツマイモですよね。
サツマイモは焼き芋や大学芋などおいしい食べ方がいろいろありますが、今回ご紹介するのはサツマイモの炊き込みご飯についてです。
ほくほく甘くてお腹いっぱいになれるサツマイモの炊き込みご飯ですが、たくさんつくって冷凍するというひとも多いのではないでしょうか。
しかし、間違った保存方法をしてしまうと、せっかくのおいしさがなくなってしまう恐れがあります。
では、おいしさをキープするにはどうすればいいのでしょう。サツマイモの炊き込みご飯の冷凍保存方法と解凍しておいしく食べる方法をご紹介します。
サツマイモの炊き込みご飯の冷凍保存方法
おいしさを保つためにはまず冷凍する前の工程も重要です。
まずはラップに包みましょう。
サツマイモは水分が抜けてしまうとパサパサになってしまうので、
できるだけ温かいうちにラップに包んで水分が逃げないようにすることが大切です。
ラップに包むときには1食分ずつ平らにして
厚みが均等になるようにします。
冷凍するときにも解凍するときにも温度が均一に伝わるようにするためです。
粗熱がとれたら、タッパーかジップロックなどの密閉袋に入れましょう。
実はラップには空気用のとても小さな穴があいていて、あまり密閉性が高くありません。
そのため、ラップをしただけで冷凍すると「冷凍焼け」してしまう恐れがあるのです。
またこの時、積み重ねないようにしましょう。
やわらかい状態で積み重ねてしまうと、サツマイモもご飯も潰れてしまいます。
ですので、ゆとりのある大きめの密閉容器や袋にひとつずつ並べるようにして入れ、凍ってカチカチになってから重ねるようにしましょう。
サツマイモの炊き込みご飯を解凍する方法
食べるときには電子レンジで温めてから食べます。
このとき、解凍モードではなく通常の温めモードを使って、一気に解凍&加熱するのがポイントです。
1人前なら600Wで2分~3分が目安。
冷凍したサツマイモの炊き込みご飯を電子レンジ600Wで1分加熱します。
ラップを剥がしてお皿に移し、ご飯をよくほぐします。
お皿にふんわりとラップをかぶせ、600Wで1分加熱します。
このように2回に分けて加熱することで余分な水分が飛び、ご飯がべちゃっとなるのを防ぐことができます。
足りない場合には様子を見ながら30秒ずつくらい追加してください。
自然解凍するのは危険です。
室内の温度が高い場合、自然解凍している間に細菌が繁殖してしまう恐れがあるのです。
ニオイや味に問題がなくても腹痛や下痢を引き起こすなど体調不良の原因となるので、
絶対に自然解凍はしないでください。
サツマイモの炊き込みご飯をおいしく食べるには?
サツマイモの炊き込みご飯をおいしく食べるには、まずは炊くときに必ずサツマイモのアク抜きをすることが重要です。
アクの正体であるクロロゲン酸が炊き上がったサツマイモとご飯の色を悪くしてしまうことがあるためです。
えぐみの原因になることもあります。
次に、なるべく傷まないようにすることです。
サツマイモの炊き込みご飯は、サツマイモと調味料が加わることで白米よりも水分が多いため、
細菌が繁殖しやすく傷みやすいです。
細菌の繁殖や傷みを少しでも抑えて日持ちしやすくするため、サツマイモの変色を防いで見た目の美しさを保つため、
作り立ての美味しさを味わうため、早めに冷凍保存することをおすすめします。
冷凍保存した際の賞味期限の目安は1カ月ほどですが、1週間を過ぎた頃から劣化し始めます。
作り立てのようなおいしさを味わうには、1週間を目安にお召し上がりいただくことをおすすめします。
まとめ
今回は、サツマイモの炊き込みご飯の冷凍保存方法と解凍しておいしく食べる方法をご紹介しました。
サツマイモの炊き込みご飯を冷凍する際は、1食分ずつ均一な厚さでラップに包み、
粗熱がとれたらすぐに保存容器や保存袋に重ならないように並べて冷凍します。
解凍するときは通常の温めモードで2回に分けて加熱します。
炊く際に必ずサツマイモのアク抜きをすることも忘れずに。1週間を目安に食べましょう。
もちろん炊き立てが一番おいしいですが、以上のポイントを押さえれば冷凍してもおいしく食べられます。
食欲の秋にピッタリなサツマイモの炊き込みご飯を、正しく冷凍保存して、おいしく召し上がってくださいね。