京菜と水菜の違いをみなさんは説明できますか?
どちらも鍋物などにぴったりな食材として認知はされていますが、とても似ている京菜と水菜の違いって一体なに?と思われてる人も少なくないと思います!
また近年では年中スーパーなどで見かけられます。
ですが京菜の旬は一体いつなのでしょうか?
そこも含めて今回は、京菜とは?特徴や水菜との違いは?美味しい食べ方までをご紹介したいと思います。
|
京菜とは?
京菜とは、京都で古くから作られてきたアブラナ科アブラナ属の野菜です。
また、見た目が とげとげとした葉をしていて、ひいらぎに似ているということから別名「ヒイラギ菜」とも呼ばれています。
他にも「糸菜(いとな)」「千筋菜(せんすじな)」「千本菜(せんぼんな)」とも呼ばれており、とても多くの名前を持っている野菜です。
近年はハウス栽培などが進み、ほぼ年中にかけて市場には出回っていますが、本来、京菜の旬は冬です。
京都に冬の到来を告げる野菜として古くから親しまれ、日本人に愛される鍋料理にも欠かせない野菜のひとつです。
京菜の歴史はとても古く、江戸時代の「雍州府誌(ようしゅうふし)」という書物にも京菜の記録が残されています。
京都で誕生した京菜は次第に全国へ広がっていきました。
昔は、1株が2kgほどにもなる品種が一般的でしたが、現在は大きく成長する前の子株のうちに収穫・出荷することがほとんどになっています。
なので私たちが目にする京菜は、茎が細長いものがほとんどだと思います。
白い茎をしているので淡色野菜に思われるかもしれませんが、実はβカロテンを豊富に含む緑黄色野菜なのです。
さらに、抗酸化力が高いビタミンC、造血作用のある葉酸、骨や歯を作るのに欠かせないカルシウム、貧血を防ぐ鉄なども含まれていて、優秀な野菜です。
水菜との違いは?
結論から言うと、同じものです。
なぜならば、京菜は水菜の別名なので同じものを指すのです。
元々は「水菜」として関西で作られていましたが、関東に出回るようになり、「京白い茎が印象的なので淡色野菜に思われるかもしれませんが、βカロテンを豊富に含む緑黄色野菜です。
βカロテンは体内に入るとビタミンAに変わり、免疫力を高めたり、粘膜や肌」と区別されるようになりました。
肥料を使わず水と土だけで育てたことから「みずな」と名付けられたそうです。
「八百屋にみずなが並ぶようになると冬本番」と、京都では言われるそうですが、冬の寒さが厳しくなる頃が旬で、また霜が降りるとやわらかくなりとてもおいしくなります。
余談ですが京菜といえば、多くの方が水菜を思い浮かべると思います。
しかし、広島県では京菜と聞くと別の野菜を思い浮かべる方がほとんどなのです。
広島県では京菜よりも大きい広島菜という野菜があり、この広島菜のことを京菜と呼ぶのです。
京菜の美味しい食べ方を紹介
京都で古くから親しまれてきた「京菜」は、茎に弾力があり、ピリッとした辛味が特徴です。
また、シャキシャキした歯ごたえが魅力です。一方で、最近はの品種改良により、生でそのまま食べられる品種も多く出回っています。
生食に向く品種は、昔ながらの京菜と比べて辛味が少なく茎もやわらかいので食べやすい…という違いがあります。
レシピ
京菜とあさりの酒蒸し
4人前
京菜 1束
あさり 300g
酒 50cc
水 50cc
醤油 大さじ1/2
鷹の爪 ½本
[作り方]
① あさりは殻をこすり合わせてよく洗い、濃いめの塩水につけて砂抜きをしておく。
② 京菜は5cmの長さに切る。
鷹の爪は細かく切って種をだしておく。
③ フライパンに酒と水を入れて火にかけ、沸騰したらあさりを入れる。次に京菜と鷹の爪を 入れ、中火にして蓋をする。
④ あさりの殻が開き、京菜にさっと火がとおったら、醤油を入れ、火を止める。
京菜の肉巻き
2人分
京菜(水菜) 1株
豚ロース肉(薄切り) 80~100g
片栗粉 適量
オリーブオイル 大さじ1
ポン酢 適量
[作り方]
1 広茎京菜は豚肉の幅より少し長めに切る。
2 豚肉を広げ、広茎京菜を端に置いて巻き、巻き終わりに片栗粉をつけてとめる。
3 フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、豚肉の巻き終わりを下にして焼く。
4 ポン酢を添えて食べる。
絶品!京菜の浅漬け
京菜 1株
塩 小さじ1
昆布出汁の素 小さじ2
お酢 大さじ1
鷹の爪 1本
[作り方]
①京菜は熱湯をかけて少ししんなりさせておく。
②全ての材料を袋に入れてよくなぜたら空気を抜く。
③冷蔵庫に入れて翌日以降〜食べ頃
京菜と椎茸の煮浸し
2人前
京菜 1株
椎茸 2枚
水 150cc
白だし 小さじ2
塩 ひとつまみ
鰹節 3g
[作り方]
①京菜はざく切りに、椎茸は薄切りにする。
②鰹節以外をフライパン(または鍋)に入れ、蓋をして中火にかける。
③蒸気が上がってきたら30秒待って火を止める。盛り付けて鰹節を乗せる。
京菜の特徴、美味しい食べ方のまとめ
今回は京菜とは?特徴や水菜との違いは?京菜の美味しい食べ方も紹介!というテーマでご紹介させてもらいました。
京菜とはアブラナ科の野菜で、京都が原産と言われています。
また、水菜とは京菜の別名であり、同じ野菜を指します。
本来はピリッとした辛味が特徴ですが、近年では、生食用に品種改良されたものも多く出回っています。
また水菜は、はりはり鍋に不可欠な食材として、大阪などでは昔から親しまれています。
さらにクセのない味でシャキシャキとしつつも適度な柔らかさのある食感は、サラダやさまざまな料理に合わせやすく飽きがこない美味しさです。
また肉の臭みを消す効果があるので、肉巻きや鍋などにも最適です。
新鮮な京菜の選び方としては、葉の緑色が鮮やかなもの、葉の先までみずみずしいものがおすすめです。
これから旬を迎える京菜を是非味わってみてくださいね!
|