スーパーや魚河岸などにいくと目に止まる、鮮やかな赤色のカラダに大きな目が特徴的なキンメダイ。
高級な魚として認識されているキンメダイのお味は、身が柔らかでクセがなく、適度な脂分が甘みを引き立たせてくれ、淡白ながらも上品なコクのあるものとなっています。
一般的に白身魚は高たんぱくで低カロリーだとされています。
また、魚のたんぱく質には、体内の塩分を排出する働きを保ってくれる尿素を多く含んでいます。
その結果、心筋梗塞や脳卒中などの生活習慣病の予防になるのです。
今回はキンメダイの特徴や見分け方、調理の方法、簡単でおいしいレシピなどをお伝えしようと思います。
キンメダイの特徴や見分け方は?
一般的に、キンメダイ属と言われるものには3種あります。
まずはそのままの「キンメダイ」、続いて「フウセンキンメ」、最後のひとつは「ナンヨウキンメ」です。
きんめ「鯛」と呼ばれていますが、「マダイ」などの仲間である「タイ科」とはまったく別種です。
今回ご紹介するのは、その中でも、日本で食用としてよく知られる「キンメダイ(金目鯛)」です。
キンメダイは、北海道や新潟県などのの沖200-800mに生息し、釣りや底びき網などで漁獲されています。
キンメダイの寿命は15年ほどと言われており、大きいものだと体調が50cmほどにもなるのです。
スーパーなどに並ぶキンメダイの姿は、ひときわ目を引く鮮やかな赤い魚で、まるで金魚のようないでたちをしています。
海の中でとても目立つだろう姿をしていますが、実はこの真っ赤な姿は、死後変色した状態であり、生きて海底を泳いでいるときはマダイのような桜色なんだそうです。
桜色のキンメダイを見てみたいですね。
ちなみにキンメダイという名前の由来は、この魚の大きな目の玉が、光の加減で金色に見えることから…だそうです。
金目鯛を美味しく食べるにはコチラ↓
キンメダイの旬はいつ?
キンメダイは1年を通して大きく味は変わらないとされています。
その理由としては、キンメダイの生息域である深海は水温が低いこともあり、体温調節のために適度な脂が乗っているからなのです。
またキンメダイには旬の時期が2度あると言われています。
産地によって異なりますが、一般的に、まず、ひとつ目の旬は12〜2月の冬の寒い時期、そしてもうひとつは5〜6月の産卵前の時期になります。
その旬の時期になると、スーパーなどの店頭にはひときわたくさんのキンメダイが並びます。
どれも同じように見えるキンメダイなのですが、実は個体によって少しずつ味わいに差があります。
脂の乗った旬のキンメダイを、せっかくなら堪能したい!美味しく味わいたい!
誰しもそう思いますよね。
という方のために、旬のキンメダイを見分ける方法をご紹介します。
①鮮度は目の濁りを見ることでわかります。
鮮度が良いキンメダイの目は、透明感があり、金色に輝いています。
②キンメダイの体が、全体的に鮮やかな赤色で、艶があるものは新鮮です。
③新鮮なキンメダイはエラが鮮やかな赤色をしています。
鮮度が落ちると、色がくすんでくるので、チェックしてみてくださいね。
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キンメダイの美味しい食べ方
キンメダイの身は、クセがなく上品な脂の甘味を感じられるのが特徴です。
またキンメダイは火を通しても身が硬くならないのです。
なので、様々な調理法で楽しむことができます
代表的な料理としては、一般的に煮付けや塩焼きが思い浮かぶと思います。
しかし、今では刺身をはじめフレンチや、イタリアンでのカルパッチョなどのお刺身としていただく他、ブイヤベースなどの洋風煮物、アクアパッツァなど様々なジャンルの料理に引っ張りだこな食材です。
次に簡単にできて、とてもおいしいキンメダイのレシピを、ご紹介したいと思います。
レシピ
キンメダイの味噌漬け
キンメダイ | 2切れ |
味噌 | 100g |
みりん | 大さじ1 |
酒 | 大さじ3 |
①キンメダイに塩少々を振り、冷蔵庫で30分ほどほど置いておく。
②※は合わせて混ぜておく
③キンメダイから出た水分をしっかりと拭い、②の味噌を全体的にまんべんなく塗り、冷蔵庫で2. 3日寝かす。
④味噌タレを拭い、グリルで両面焼く。
キンメダイの唐揚げ
キンメダイ | 2切れ |
醤油 | 大さじ1/2 |
酒 | 大さじ1 |
生姜搾り汁 | 小さじ1 |
片栗粉 | |
ぽん酢 | |
大根おろし |
①キンメダイのウロコを取り、一切れを3等分にする。
②※で下味をつけ、10分ほど味を馴染ませる。
③片栗粉をまぶし160°の油でじっくり揚げる。
④ぽん酢、大根おろしを添えて出来上がり。
キンメダイのカレースープ煮
キンメダイ 2切れ | じゃがいも 2個 |
にんじん 1/3本 | 長ネギ 1/4本 |
ニンニクみじん切り 小さじ1/4 | カレー粉 小さじ1 |
コンソメ 小さじ1 | 白ワイン 大さじ2 |
オリーブオイル 適量 |
①にんじんは厚めのいちょう切りに、じゃがいもは皮を剥いて一口大に、長ネギは斜めに4等分に切る。
キンメダイは塩コショウを振っておく。
②鍋にオリーブオイル、ニンニクのみじん切り、カレー粉を入れて火にかける。
③野菜、白ワイン、コンソメ、水2カップを加えて煮る。
④野菜が柔らかくなったら、キンメダイを加え、さっと煮て味を整える。
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まとめ
今回はキンメダイの旬はいつ?特徴や見分け方、美味しい食べ方をご紹介しました。
「鯛」とついてはいますが、真鯛などのタイ科目とは全く別の種類であるということです。
驚きですよね!
旬の時期は2度あり、産卵前の5〜6月と冬の12〜2月ごろが特に美味しいとされています。
美味しいキンメダイの見分け方は、目に濁りがなく金色に輝いているもの。
体が鮮やかな赤い色をしていて艶のあるもの。
えらの色がくすんでいないものです。
煮付けや塩焼き以外にも美味しい食べ方がいっぱいある、キンメダイ。
和食だけではなく幅広いジャンルの料理にとても人気です。
上品でクセのないキンメダイを、ぜひ味わってみてくださいね!
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