秋から冬に旬を迎える里芋。
やわらかくねっとりとした食感がおいしいですよね。
煮っ転がしなど、和食には定番の食材ですよね。
免疫力アップや生活習慣病予防にも効果があるそうですよ。
そんな里芋を栽培してみたいと考えている方、どうせ育てるならなるべく大きく育てたいですよね。
栽培してみたけれどなかなか大きく育たないと悩んでいる方のためにも、今回は、里芋を大きく育てるための植え方の時期と植える方法を紹介します。
大きく育てるために大切な肥料のことについても調べました。
ぜひ参考にしてみてください。
里芋を大きく育てるための植え方
種芋は、腐敗や傷のない、50~60gくらいの大きさで、丸くてふっくらとしたものを選ぶとよいです。
すでに芽が出始めているものを選んで植えると育ちやすくなります。
芽が出ていない場合は、芽出しの作業をしてから植え付けるとよいです。
里芋を繰り返し同じ場所で栽培するとセンチュウなどの害虫による被害が発生します。
里芋を育てた場所は3年~4年はあけるようにしましょう。
里芋の生育適温は25~30℃と高く、夏の暑さでも良く育ちますが、寒さにはとても弱いです。
なので、早植えせずに地温が高くなってから植えましょう。
また、地温を高めるために畝にマルチを敷くといいです。
日当たりと風通しの良い場所で栽培します。
里芋は種芋の上に親芋がつき、親芋を囲むように子芋がつきます。
子芋が地上に露出していると芋の肥大が抑制されてしまうので、定期的に株元を観察し、子芋が露出しているのであれば土寄せをしましょう。
ただし、土を厚くかけすぎると長い芋になってしまうので、土寄せは子芋が土に隠れる程度で十分です。
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里芋をきく育てるための時期と植える方法
里芋の植え付け時期は、4月上旬〜5月上旬頃が適しています。
里芋は種芋から育て始めるので、種まきと同じように、種芋を植え付けます。
■鉢、プランター植え
プランターの場合は深さ30cm以上ある深型の60cmプランターで2株、鉢の場合は15号で1株を目安に植え付けます。
プランターの底に鉢底石を敷き、土を縁から8cmほど下まで入れる。
深さ5~7cmの植え穴を掘り、芽を上にして、株同士の間隔を30cm空けて植え付ける。
芽を折らないよう注意して、5~10cmほど土を被せる。
土は市販の野菜用の培養土を使うと簡単です。
■地植え
地植えの場合は土作りをします。土に対して4割ほど腐葉土や堆肥をよく耕しながら混ぜ込み、さらに苦土石灰を混ぜて1〜2週間寝かせます。
植え付け1週間前になったら肥料を施して、畝を立てます。
その後、溝を掘って株同士の間隔を30~50cmほどとったら、種芋の芽を上にして5~7cmの深さで植え付け、5cmほど土を被せます。
里芋を大きく育てるための肥料は何が...
里芋は植え付けから収穫までに数か月かかるので、肥料を長く効かせることが大切です。
里芋を大きく育てるため、追肥のタイミングを逃さないように注意しましょう。
1回目の追肥
1回目の追肥は、5月下旬~6月中旬頃の、本葉が3枚出た時期が目安です。
里芋の株元に一株あたり、軽くひと握り(10~20グラム)の肥料を均一にまきます。
根を傷めないため少し離れた場所にまきます。
肥料と土を混ぜて株元にしっかり土寄せします。
2回目の追肥
2回目の追肥は、6月下旬~7月中旬頃に行います。
2回目の追肥以降は、里芋の生育に合わせて、1か月に1〜2回ほど、追肥と土寄せを繰り返します。
実の生長を促すため、小芋から出たわき芽は取り除くか埋めましょう。
里芋はゆっくり効く肥料を好むので、有機質の肥料の方が合っています。
ただ栽培している場所によっては、有機質のみの肥料を与えていると、虫や臭いが発生することがあるため、有機質と化成肥料を合わせたものがお勧めです。
また、里芋は窒素・リン酸・カリのうち、カリが多めのものが合っています。
迷った時は、里芋やジャガイモの専用肥料を選びましょう。
まとめ
今回は、里芋を大きく育てるための方法を紹介しました。
里芋を大きく育てるためには、芽が出始めている大きな種芋を選び、4月上旬〜5月上旬に日当たりのいい場所に植えます。
そして、子芋が露出しないよう定期的に株元を観察し土寄せをしましょう。
肥料は有機質と化成肥料を合わせたもので、カリが多めのものが最適です。
また、里芋が必要とする時期にしっかりと肥料を効かせられるように、1か月に1~2回の追肥のタイミングを逃さないようにしましょう。
これらのポイントに注意して、大きな里芋を育ててみてください。